第4回秋季研究発表大会(JKIAS2024)開催報告と御礼

去る2024年11月9日(土)に近畿大学(東大阪キャンパス)B館2Fにおいて、日韓国際学術学会の第4回秋季研究発表大会を開催いたしました。

午前9時30分、金相俊大会運営委員長による進行で開会式が行われ、朴一会長より開会のあいさつがありました。また本学会とMOUを締結した韓国大田芸術フォーラムの都完錫会長からご挨拶をいただきました。

引き続き第1部の研究発表が2つの部屋に分かれて行われました。

セッション1では「日本統治時代後の韓国における日本語学習ブームのジェンダー的構築」「韓国における政治的議論の場の研究 ―オンラインコミュニティを中心に―」「韓国女性の私的領域の政治化と圧縮的個人化」「詩人SON HyukGunの詩の世界(※)」という発表が行われました。

またセッション2では「ダークツーリズムからみる和解学への試論 韓国居昌事件を例として」「日本の大学における韓国語学習者を捉え直す ―在日コリアンAnnaさんの『言語ポートレート』から見えてくるもの」「日本と韓国における看護教育の歴史と現状 ―両国の看護師養成教育の比較―」「金坪鎬流 南道 小鼓踊りの伝統性を中心に(※)」という発表が行われました(セッション1・2とも、(※)は韓国大田芸術フォーラムからの発表)。

各セッション共に日韓に関わるテーマはもちろんのこと、それ以外のテーマについても様々な研究領域から報告が行われ、活発な質疑応答により異なる専門領域を持つ研究者らが意見交換をしました。

第2部は昼休みの後、ホールに場所を移して行われました。まず冒頭で大田芸術フォーラムのみなさまによる芸術発表がありました。蘆金仙先生による韓国の伝統舞踊が披露された後、金順珍先生の伽耶琴の演奏、金坪鎬先生による南道小鼓舞が披露され、会場が華やかな雰囲気に包まれました。

それに引き続き、一般市⺠公開講座として「認知症日韓比較シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムは在日韓国医師会および当学会の共同開催であり、駐大阪大韓⺠国総領事館および在日本大韓⺠国⺠団大阪府本部の後援をいただき行われたものです。

以上のように、本大会は大盛況のうちに終了いたしました。参加いただいた皆様ならびに準備に携わった皆様に深く御礼を申し上げます。

なお、次回の大会は来年の5月ごろに実施する予定で計画を進めております。詳細が決定いたしましたら、改めて連絡申し上げます。是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。

また、日韓国際学術学会では会員を募集しております。日韓に関係する(特定の専門分野にとどまらない)様々な分野の研究ならびに国際関係への貢献が特徴の学会です。

少しでも興味をいただけましたら、是非学会にご入会頂きますようお願いいたします。